
この子とねるんだあ―長男の名言 #03
そのときのこと
マックイーンのレゴをもらった長男は、その瞬間から、もう夢中だった。
床に座って、ずっと手押しで走らせている。
スピードを出すわけでもなく、派手な遊び方をするわけでもない。
ただ、何度も、何度も、同じ道を往復させていた。
夜になって
そろそろ寝ようか、という時間。この日は様子が違った。
マックイーンのレゴを、そっと枕元に置いて、宣言する。
「この子とねるんだあ」
それは「モノ」じゃなかった
その言い方は、おもちゃを扱う声じゃなかった。
お気に入りとか、宝物とか、そういう言葉よりも、もっと近い。
今日いちにちを一緒に過ごした存在。楽しかった時間の延長。
だから、夜も離れたくなかったんだと思う。
子どもにとっての「一緒」
大人は、モノと人を分けて考える。
でも、子どもは、今日の感情ごと抱えて眠る。
楽しかった、うれしかった、大事だった。
その全部を代表して、「この子と寝る」。
それだけで、今日がどんな一日だったのかが分かる。
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