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子育ての判断を“気分”にしないために、判断の一貫性をつくろうと決めた【叱る・待つ・見守るに迷ったときの基準】

育児で疲れるのは、出来事そのものより「この対応でよかった?」が残ること

叱るか、待つか。手を出すか、見守るか。正解がないのは分かっているのに、判断がその日の余裕で変わってしまう。

迷うことは悪くない。むしろ、ちゃんと考えている証拠だとも思います。

ただ、迷いながらでも、判断には“戻れる場所”がほしかったので、名著にヒントを探してみました。

ある5冊の本を手がかりに、わが家の判断基準を整理してみます。

「一貫性」をつくろうと思った理由

正直、子育ての判断がぶれる日ってあります。

子どもが昨日と同じことをしているのに、今日は笑って流せて、別の日は心底腹が立ってしまう。

子どもが変わったというより、親の余裕が変わっただけなのに

それ自体は、ある意味においては仕方のないことだと思います。毎日コンディションが違うから。

でも、ぶれが続くと、自身だけでなく子どもにも後から残るものが増えていくのではないかと感じていました。

(あの言い方でよかったのかな?)

(さっきは待てたのに、なんで次は急かしちゃったんだろう)

(結局、何を大事にしたいんだっけ)

この判断に対する反省が積み重なるほど、育児はその出来事以上に疲れていく気がします。

だからこそ、正解を探すのとは別に、もうひとつ必要なものがあると思いました。

それが判断の一貫性です。

迷ったときの基準を決める

ここで言う一貫性は、「いつも同じ対応をする」ことではなく、状況が日々変わるなかで、伝わる思いが変わらないことを目指すことです。

叱るか迷ったときに「何を伝えたいか」を思い出せる。

先回りしたくなったときに「どこまで任せるか」を思い出せる。

怒りそうなときに「何を守りたいのか」を思い出せる。

基準があると、判断は「その場の気分」ではなく、「積み上げ」になっていくと考えました。

今日の判断が、明日の判断につながっていく。そういう状態をつくろうとしていました。

判断の積み上げで育児の疲れ方が変わる

基準があると、まず後悔の残り方が変わります。

うまくいかなかった日でも、「今日は基準に照らしてどうだったか」「どこを調整するか」と整理できる。

反省が、自己否定になりにくい

もうひとつ大きいのは、「説明できる」ことです。

完璧な言葉じゃなくていいけれど、「なんとなく」ではなく「こう考えたからこうした」と言える。自分に対しても、家族に対しても。

子育ては、迷いがなくなるものじゃない。でも、迷いながらでも判断が積み上がっていくと、育児に少なからずの客観性を与えられるのではないか。私はいま、そこを目指しています。

わが家の「判断の戻り場所」5つ

判断の一貫性と言っても、万能のルールをつくるという話ではありません。

私の場合、判断が揺れる場面にはパターンがあって、揺れ方もそれぞれ違いました。

そこで、「迷いの種類」を5つに分けて、それぞれに「戻る場所」を用意することにしました。

いまの自分に近いものから、必要なところだけ少しでも参考にしてもらえたら嬉しい限りです。

① 【うまく育てようとして苦しい】 

「ちゃんとできるように」「困らないように」と思うほど、関係が窮屈になることがあります。

この迷いに戻るときは、子どもを「正解に近づける」より、立つべき場所に居続けられるように「慣れていく」と捉え直します。

② 【努力が増えるのに変わらない 】

声かけを増やす、ルールを増やす、叱る回数が増える。なのに状況は変わらない。

そんなときは「愛情」や「根性」より先に、いま何がボトルネックになっているのかを言葉にするところから始めます。

③ 【声かけの基準が揺れる】

叱る?待つ?見守る?

判断が毎回ぶれるときは、「一回で正解を当てる」発想をいったん手放します。

小さく試して、反応を見て、修正する。うまくいかない日も“学び”として扱えるようにするための戻り場所です。

④ 【二択で苦しくなる/後悔が残る】

怒るか、甘やかすか。厳しくするか、優しくするか。二択にすると、だいたい苦しくなる。

この迷いに戻るときは、複雑さを切り捨てずに「両方を扱う」方へ。家庭版の「基本理念」の考え方をまとめました。

⑤ 【遅咲きだろうとも信じたい】

伸ばし方や結果に意識が寄りすぎると、焦りが先に立ちます。

この迷いに戻るときは、「才能が形になる前の時間」をどう扱うか、という視点に立ち返ります。


「判断の一貫性」の使い方

ここまでの5つは、正直どれも「考え方」にすぎません。読んだだけで育児が急に変わるわけではないし、完璧な対応ができるようになるわけでもありません。

でも、これらを「考えの基準」として設定しておくと、判断の仕方だけは変えられます。

私はこの5つを、次のルールで使うことにしました。

① まず「いまの迷い」を特定する

うまくいかないときほど、全部が問題に見えます。

だから最初に、「いまの悩みはどれに近いか」を一つだけ選ぶ。

  • うまく育てようとして苦しくなっている?(①)
  • 努力が増えるばかりで空回りしている?(②)
  • 声かけの基準が毎回ぶれている?(③)
  • 二択に押し込めて後悔している?(④)
  • 成果が見えなくて焦っている?(⑤)

迷いを一つに絞るだけで、頭の中が少し整理されます。

② その記事の戻る一文だけを持ち帰る

全部を覚えなくていい。むしろ覚えようとしない。必要なのは、そのときの自分の判断をサポートできる「短い言葉」だけです。

たとえば、

  • この子は何に“慣れよう”としている?
  • 問題は何だろう。ボトルネックはどこ?
  • 一回で当てない。小さく試して修正する
  • ORで切らずに、ANDで扱う
  • 咲く前に、引き抜かない

こういう一文が、判断を気分から引き離してくれます。

③ うまくいかなかった日は「失敗」じゃなく「更新」にする

判断の一貫性は、「同じ対応を繰り返すこと」ではありません。

同じ基準に戻って、少しずつ更新できることの方が大事だと思っています。

今日は合わなかった。じゃあ次はどうする。その繰り返しが、結果的に一貫性になります。

④ 増やしすぎない/合わなければ捨てる

判断軸が多岐にわたると、また判断が重くなります。だから5つ以上は増やさない。もし増やしたくなったら、入れ替える。

そして、読んで「違うな」と思ったものは、遠慮なく捨てていいし、この柱自体も、合わなければ使わなくて大丈夫です。

最後に

子育ての判断がぶれなくなる日なんて、たぶん来ません。子どもも毎日変わるし、親の余裕も毎日違う。だから揺れるのは自然だと思います。

ただ、揺れながらでも「戻れる場所」があると、判断は少しずつ積み上がっていきます。気分で決めてしまった日も、あとから立て直せる。言い直せる。次に活かせる。

この5つは、正しさを証明するためのものではなくて、わが家が迷ったときに戻るためのメモです。

もしどれか一つでも、いまのあなたの判断を少しだけ軽くしてくれるものがあれば、それだけで十分うれしいです。

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